2018/04/08 (日)
2018年3回中山6日目
■馬場コメント |
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芝 |
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先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜がマイナス0秒8だった。まずはさかのぼって、8日間の馬場差を確認しておくと、この開催1週目までは水準レベルで推移していたが、2週目からは時計が出やすくなった。ただ、先週は先々週と比べて、水準方向に動いた。 金曜夕方から雨が降ったが、2ミリ程度に収まった。ただ、土曜の表面は多少しっとりしていて、日曜も朝露が降りた関係から、土曜・日曜ともにパンパンの良馬場までは行かない。そのために、Bコース替わりで高速化した先々週よりも時計が掛かり、内が若干荒れてきたせいもある。また、ダートほどではないが、芝も風の影響を受けていた。距離やペースによっては、内の逃げ・先行馬も残ってはいたが、中から外を回った差し馬が全体的には優勢だった。皐月賞の行われる最終週もBコース。時計はマイナス1秒台の方向に戻るかもしれないが、外差しの傾向は進行するように思う。 |
ダート |
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒7、日曜がプラス0秒5。1200m対象の数値は土曜がプラス0秒3からプラス0秒5への変動、日曜がプラス0秒1だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認すると、週によって時計の出方は異なり、マイナスの数値はこの開催1週目だけだった。 雨の影響から速くなる事も考えられたが、中は乾いていて、馬場コンディション自体は先々週と同じ。ただ、土曜は朝から向正面で強い向かい風が吹いていて、昼前から強さを増して行った。特に前半が強い向かい風となる1200mは1Rと3R以降で時計の出方が異なり、変動。中・長距離も影響があり、時計が掛かっていた。日曜日は風も収まって、表面も乾燥して先々週の良馬場時とほぼ同じ数値に戻っている。 |
■タイム分析 |
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R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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4R | T2000 | 良 | クイーングラス | 牝3 | 未勝利・牝 | 2:02.5 | -0.4 | -0.3 | +0.1 | -0.8 | 99 | ○ | C | C | ||
5R | T1600 | 良 | シセイヒテン | 牡3 | 未勝利 | 1:35.7 | -0.2 | -0.2 | +0.2 | -0.6 | 98 | C | C | |||
9R | T1800 | 良 | クリッパー | 牝3 | デイジー500 | 1:49.6 | +0.7 | -0.7 | +0.7 | -0.7 | 93 | D | D | |||
10R | T1600 | 良 | ベストリゾート | 牡4 | 隅田川H1000 | 1:35.0 | +0.7 | -0.3 | +1.0 | -0.6 | 90 | E | D | |||
11R | T1200 | 良 | ペイシャフェリシタ | 牝5 | 春雷SH | 1:07.4 | -0.7 | ± | -0.2 | -0.5 | 102 | C | C |
R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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1R | D1200 | 良 | セグレートシチー | 牡3 | 未勝利 | 1:13.0 | +0.1 | ± | ±0 | +0.1 | 100 | C | D | |||
2R | D1800 | 良 | オワゾードール | 牡3 | 未勝利 | 1:58.1 | +2.4 | ± | +1.9 | +0.5 | 81 | E | E | |||
3R | D1200 | 良 | ホウオウジャッジ | 牡3 | 未勝利 | 1:13.2 | +0.3 | ± | +0.2 | +0.1 | 98 | C | D | |||
6R | D1800 | 良 | マイネルサリューエ | 牡3 | 500万下 | 1:55.0 | +0.3 | ± | -0.2 | +0.5 | 102 | C | C | |||
7R | D1200 | 良 | レアドロップ | 牝5 | 500万下・牝 | 1:12.0 | +0.1 | ± | ±0 | +0.1 | 100 | C | D | |||
8R | D1800 | 良 | マイネルストラトス | 牡4 | 500万下 | 1:55.5 | +1.5 | ± | +1.0 | +0.5 | 90 | E | D | |||
12R | D1200 | 良 | ビービーサレンダー | 牡5 | 1000万下 | 1:11.3 | ±0 | ± | -0.1 | +0.1 | 101 | C | C |
逃 | 先 | 好 | 中 | 追 | マ |
■ワンポイントアドバイス |
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ディープインパクトよりハービンジャー |
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先々週日曜のGI大阪杯は1番人気スワーヴリチャードが完勝。一方人気を分けた2番人気アルアインは3着、3番人気サトノダイヤモンドは7着だった。こらら2頭はディープインパクト産駒のクラシックホース。アルアインは皐月賞とほぼ同じポジションを競馬をしながら、皐月賞ほど弾けず。また、サトノダイヤモンドは内枠が仇になった面はあっても、直線の伸びも一息だった。 ディープインパクト産駒で牡馬のクラシックホースは他にディープブリランテ、キズナ、ディーマジェスティ、マカヒキがいるが、これらも故障や早期引退を考慮するとしても4歳以降にGIを勝っていない。ディープインパクト産駒の牡馬は、3歳春に成長する傾向がある。だからこそクラシックに強いが、同時にこの時期に激走してしまうと、古馬になってからの成長力に欠ける、そんな気がしている。大阪杯でアルアインを交わして2着に上がったのはペルシアンナイト。これはハービンジャーの産駒だった。さらに先々週土曜日のダービー郷CTは、 1番人気のディープインパクト産駒グレーターロンドンが5着に敗れて、ハービンジャー産駒のヒーズインラブが差し切り勝ち。もう1頭のハービンジャー産駒テオドールも4着に入っていた。グレーターロンドンについて触れれば、昨年秋の天皇賞9着以前と以降とでは落差が大きくて、成長力不足を感じてしまう。古馬になって陰りの出たディープインパクト産駒なら、ハービンジャー産駒を積極的に狙っていくべきではないだろうか。5歳にして1600万・GIIIを連勝のヒーズインラブ、同じく5歳にして1000万・1600万下の美浦Sを連勝して、オープン入りを決めたサーブルオールなど、本質的に奥手のタイプが多いが、今年の3歳にはブラストワンピースという大物が出現した。ダービーの段階でもディープインパクト産駒にストップをかける可能性がある。 |