Victory Road

アダルト 期間限定セール(毎週作品更新)

2018/06/02 (土)
2018年3回東京1日目

■馬場コメント
 土日ともに2000m対象の数値はマイナス2秒1だった。連続開催ですので、さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、前の開催8日目終盤を除くと全てマイナス1秒を超えており、雨の影響を受けた前の開催8日目終盤を除くと、かなり速い時計の出るコンディションとなっている。
 3回開催開幕週とは言っても、連続開催で実質的には7週目。ただ、エアレーション作業を施された場合にしばしば起きる、開催が進むほど時計が出やすいコンディションになって来ている。Cコース2週目の先週は見た目はインコースが荒れているように見えたが、高速馬場には変わりなかった。脚質の偏りは少なくて、内からでも外からでも力のある馬なら、どこからでも来る事ができた。これはスローペースが少なかった事というのが要因だが、総合的に見ると外差しが決まっていた。今週はインコースの悪化に伴って、さらにその傾向が強まると予測している。なお。今週もう1週Cコースが使用されて、後半2週はDコースが使用される。
ダート
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がマイナス0秒1だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、週によっていくらか動きがあるものの、ここ2週は水準レベルで推移している。
 見た目には砂埃が舞ってかなり乾燥している印象を受けたが、馬場差はマイナス。ただ、良馬場で水準レベルのタイムが出る、非常にわかりやすいコンディションだった。土曜に比べれば、日曜は乾いたが大きな動きではなかった。脚質面だが、逃げ切りもありシンガリ一気もあり、いかにも東京らしいバラエティに富んだレースが多かった。乾いていても、シーズン末期に向かって高速化が進むことがある。今週の傾向の変化には注意したいところ。
馬場差一覧

■タイム分析
2018/06/02 (土)  芝=-2.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML
5R T1600 ジョディー    牝2 新馬・牝 1:35.9 -0.9 -0.8 ±0 -1.7 100   C C
6R T1400 ネイビーアッシュ    牝3 未勝利 1:21.0 -2.0 ± -0.5 -1.5 105   B D
9R T1400 キャンディケイン    牝3 国分寺特500 1:20.4 -1.8 ± -0.3 -1.5 103   B C
10R T2000 サトノグラン    牡4 稲村ヶ崎1000 1:57.9 -2.2 ± -0.1 -2.1 101   C B
12R T1600 アルトリウス    牡4 500万下 1:33.0 -1.8 ± -0.1 -1.7 101   C C

2018-06-02 (土)  ダ=-0.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML
1R D1600 ハンドリー    牝3 未勝利・牝 1:38.7 -0.5 ± -0.3 -0.2 103   C C
2R D1400 スズカアーチスト    牝3 未勝利 1:26.3 +0.3 ± +0.5 -0.2 95   D D
3R D2100 ニシノオクタゴン    牡3 未勝利 2:14.8 +1.1 ± +1.4 -0.3 86   E D
7R D1300 ワシントンレガシー    牝4 500万下 1:18.4 -0.1 ± +0.1 -0.2 99   C C
8R D1600 コスモロブロイ    牡3 500万下 1:37.8 -0.2 ± ±0 -0.2 100   C C
11R D1400 ユラノト    牡4 麦秋S1600 1:23.9 +0.4 ± +0.6 -0.2 94   D C

         

■ワンポイントアドバイス
日本ダービーのセオリー
 私なりに今年の日本ダービーを検証してみたが、明らかに近年のダービーは1つのセオリーが確立されたと考えている。今回はそれを紹介したいと思う。
日本ダービーのセオリー
 まずは表をご覧下さい。過去5年の優勝馬の共通点の1つは位置取り。4コーナー8番手以内にいる事だが、これは今も昔も理想的なダービーポジションがある事を示唆している。そして上がり600mの推定タイムは実は最速ではない。瞬発力、速い上がりは必要ではあるが、じっくり構えて直線に駆ける末脚勝負では厳しいという事。過去5年の2着馬を加えて、連対馬10頭で見ても全て上がり最速ではない。これはある程度のポジションで折り合いを付けて、流れに乗れないと勝負にならない事を意味している。驚くべき事には、優勝馬5頭はいずれも皐月賞と戦法が全く違う。位置取りの違いが一目瞭然だと思う。これはどういう事かと言うと、私が思うにはだが、やはり騎手が馬の能力を信頼しているからこそできる事だと思う。今年の優勝馬のワグネリアンの勝因だが、福永騎手が外枠から序盤で好位を取りに行った事に尽きると思う。これをすると引っかかるリスクがありますから、昨年のレイデオロ、ルメール騎手も早めにポジションを上げて行った。要するに引っかかるリスクを恐れずに、ポジションを取りに行くということは、ある程度の位置を取りに行っても、最後までしっかりと馬を保たすことができるという自信がなければできない。これは馬の能力への絶大な信頼であり、連続騎乗の妙でもある。馬の能力や体調に疑問を感じたら、これはできない。付け焼き刃的な乗り変わりでもダービーは勝てないと思う。過去30年、見ると4番人気以下の優勝は今年のワグネリアンを入れて4頭しかいない。ただ、ワグネリアン、内枠だったら恐らく3番人気には支持されていたと思う。自信を持って乗れる馬というのは、実力の裏付けがありますから、大方1番人気から3番人気に支持されている。

 以上の事から導き出される結論、ダービーの予想のコンセプトは連続騎乗で、上位人気に支持されている馬。さらに手頃なポジションから、速い上がりを繰り出せる馬を探せるというになる。脚質に関係なく、瞬発力は要求されるというのは、競馬の今の時台の典型だが、特に瞬発力の有無は要チェック。これは過去の成績で、上がり最速をマークしているかどうかというのが1つチェック次項になる。来年以降しばらく使える馬券作戦、戦略じゃないかと思っている。
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬フェルシュテルケン
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 手塚貴久厩舎の牡馬のフェルシュテルケン。セレクトセール取引馬で、父ダノンシャンティ。ダノンシャンティは2010年のNHKマイルCをレコード勝ち。母はワールドエースの半姉。ワールドエースは2014年マイラーズCをレコード勝ちしている。この血統的背景から見ると、切れるマイラーのイメージ。3回東京3日目、つまり今週土曜日の芝の1400mをルメール騎手で予定している。 アガラス
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 古賀慎明厩舎の牡馬のアガラス。ブラックタイド産駒で母のロッシェノワールは3歳5月の遅いデビューで、芝の未勝利戦・500万下を連勝している。母系からは南部杯などを勝ってダートで活躍したユートピア。それから函館記念など、芝の重賞を勝ったアロハドリームがいる。ちょっと適性はわからないが、つぶしが利きそうなタイプ。この馬、今週の日曜の芝の1800mをルメール騎手で予定している。 キタサンルージュ
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 奥村武厩舎の牝馬キタサンルージュ。父はヘニーヒューズ、兄弟にこれと言った活躍馬はいないが、祖母のキタサンヒボタンは2001年に芝の新馬戦からファンタジーSまで4連勝した。奥村武調教師は、全身気勢の塊と言った感じで、かき込む走法なのでダート向きのパワータイプとおっしゃっていた。東京5日目のダート1400m北村宏司騎手で予定している。 ブルーアガヴェ
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 同じ奥村武厩舎だが、4頭目としては牡馬のブルーアガヴェ、これを挙げておく。セレクトセール取引馬で、父はディープインパクト。奥村武厩舎はこの東京開催で昨年はテンクウ、一昨年はイブキで新馬勝ちしているが、「それより上じゃないかと。走りますよ。この馬」と先生は期待していた。こちらは東京7日目芝1600mを田辺騎手で予定している。 クィーンユニバンス
美浦所属の関東馬から期待の2歳馬
 こちら田村康仁厩舎の牝馬クィーンユニバンス。田村厩舎は今週、恐らくイフユーワナとシークレットランという馬を下ろすと思うが、この2頭も良いが、クィーンユニバンスの方は血統馬ですからね。セレクトセール取引馬で父はヴィクトワールピサ。半姉、アドマイヤミヤビで昨年のクイーンCを1分33秒2で勝ったのは記憶に新しい。祖母がディープインパクトの半姉という事で、クラシックを狙える血統。こちらは東京8日目の芝の1800mを田辺騎手で予定している。

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