2018/06/23 (土)
2018年3回東京7日目
■馬場コメント |
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芝 |
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先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒2からプラス1秒2への変動、日曜がプラスマイナスゼロだった。まずはさかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、この開催3日目まではかなり速い時計の出るコンディションだったが、4日目以降は雨の影響で時計の出方が安定しなかった。 10週の連続開催の最終週の上、週中ばの雨の影響が残って土曜朝の時点で開催前半ほどの高速馬場ではなかった。さらに昼過ぎから雨が降り続いて、時計が掛かって行った。12R時で2000m換算の数値ではプラス1秒2となって、連続開催10週を通じて最も時計が掛かっていた。日曜は土曜終盤と比べれば、馬場は乾いたが、プラスマイナスゼロで、時計の出やすいレベルまでには戻らなかった。なお、日曜は重馬場でスタートして、稍重に変更されたが馬場差1日を通した数値。次にコース取りを見ると、先々週と同様、直線で馬場の内側を避ける進路取り、これが定石になった。雨中の土曜のレースでは、どこを通っても同じという時間帯もあったが、基本的には馬場の中程から外が伸びていた。日曜日はさらに外が伸びるようになって、一層その傾向が強まった。 |
ダート |
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒6からマイナス1秒2への変動、日曜がマイナス2秒0からマイナス1秒7への変動だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値だが、3日目までは水準に近いレベルだった。しかし、その後雨の影響で時計が出やすくなり、特に5日目・6日目・8日目は脚抜きの良いコンディションになった。 土曜は朝の時点でマイナス0秒6とやや時計の出やすいレベル。後半は雨の影響で時計が出やすくなって行った。日曜は雨の影響が強く残って、かなり脚抜きの良い馬場だった。後半はいくらか乾いたが、それでも1日を通して高速馬場だった。上位馬の傾向を見ると、先々週同様に逃げ切りが1頭もいなかった点は興味深い。必ずしも逃げ・先行馬に有利だった訳ではなく、力があればどこからでも伸びて来る。そんな東京らしい脚質不問のレースが多かった。 |
■タイム分析 |
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R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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1R | T1600 | 良 | ウインゼノビア | 牝2 | 未勝利 | 1:35.0 | -1.5 | ± | -0.5 | -1.0 | 105 | ○ | B | D | ||
5R | T1600 | 良 | エメラルファイト | 牡2 | 新馬 | 1:36.4 | -0.4 | -0.6 | ±0 | -1.0 | 100 | C | C | |||
6R | T2400 | 良 | ロゼフェニックス | 牡3 | 未勝利 | 2:26.9 | -1.4 | ± | -0.1 | -1.3 | 101 | C | D | |||
10R | T1800 | 稍 | プレミオテーラー | 牝6 | 八ヶ岳H1000 | 1:48.0 | +1.0 | ± | +0.8 | +0.2 | 92 | D | C | |||
12R | T1400 | 重 | ウィンドライジズ | 牡4 | 500万下 | 1:24.4 | +2.2 | -0.3 | +1.1 | +0.8 | 89 | SL | B |
R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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2R | D1600 | 稍 | フラワーストリーム | 牡3 | 未勝利 | 1:38.7 | -0.5 | ± | +0.1 | -0.6 | 99 | C | C | |||
3R | D1400 | 稍 | ガトーブリランテ | 牝3 | 未勝利・牝 | 1:25.2 | -0.8 | ± | -0.3 | -0.5 | 103 | B | D | |||
4R | D1300 | 稍 | コトブキハウンド | 牡3 | 未勝利 | 1:19.4 | +0.1 | ± | +0.6 | -0.5 | 94 | D | D | |||
7R | D1600 | 稍 | サムシングフレア | 牝5 | 500万下・牝 | 1:37.5 | -0.5 | ± | +0.3 | -0.8 | 97 | C | D | |||
9R | D1400 | 稍 | リパーカッション | 牡4 | 日野特別500 | 1:24.5 | -0.4 | ± | +0.4 | -0.8 | 96 | D | C | |||
11R | D1600 | 重 | ナムラミラクル | 牡5 | 夏至SH1600 | 1:35.2 | -1.2 | ± | ±0 | -1.2 | 100 | C | C |
逃 | 先 | 好 | 中 | 追 | マ |
■ワンポイントアドバイス |
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函館開幕週芝1200mの渋滞 |
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まず最初に先々週行われた函館スプリントSの直線の攻防をご覧下さい。インコースの馬によく注意して見ていてください。9着のダイアナヘイロー、12着のノボバカラ、14着のジューヌエコールの進路、これが塞がってしまった。こうした光景は今の競馬では日常茶飯事で、この手の不利を受けた馬、もちろん自業自得というケースも多いが、そうした馬を次走以降に狙うという手法は、極めて有効。今の時代ではこれはオーソドックスな狙いだが、復習という意味を兼ねて、注目してください。函館も2週目に入ると、案外芝の1200mもバラけて、外差しも決まり始めたが、やはりこの開幕週、インの渋滞は多かったように思う。そこでちょっとリストを作成してみた。
1日目8R10着バーミーブリーズ・12着ウインヒストリオン・14着ニシノアスカ 1日目12R10着ロイヤルメジャー・13着ウィズ・15着ショウナンアヴィド 2日目11R9着ダイアナヘイロー・12着ノボバカラ・14着ジューヌエコール この辺が直線でちょっと前が塞がっている。この中で初日11Rで10着だったロイヤルメジャーは先週連闘で使って3着に巻き返している。こうしたケースは、他の馬でも十分あり得る訳で、リストに載っている馬はチェックして欲しいと思う。 |