2018/08/05 (日)
2018年2回小倉4日目
■馬場コメント |
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芝 |
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先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス1秒4だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、雨の影響を受けた2日目後半以外は全てマイナス1秒4で、変わりはない。 2日目に雨の中でレースが行われたので、多少馬場が傷んでいるが、芝の葉っぱの部分がちぎれただけで、根や茎はまだしっかりしているため、先週の時計の出方は初日と同じだった。野芝は根や茎が地面の上を這っているので、夏の小倉や新潟のような野芝オンリーの馬場というのは、根や茎がしっかりしていれば、良馬場で時計が掛かるようにはなりにくい。速い時計が出る馬場状態ではあるが、極端な前残り傾向にはなっていない。馬の能力や展開次第で、前残りになったり差しが決まったりしており、非常に公平な馬場だと感じる。今週、そして来週とAコースが使用され、後半の2週だけBコースが使用される。 |
ダート |
先週の馬場差1700m対象の数値は土日ともにマイナス0秒3だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値だが、雨の影響を受けた2日目後半以外は、水準よりやや速めの時計が出るレベルだった。 土日とも良馬場だったが、1週目の良馬場の時よりも少し速い時計が出るようになっていた。土日朝の含水率は1週目より少し高かったが、それだけでは0秒2も馬場差が動くレベルではなく、2日目に水が浮く状態になった事で、馬場がリセットされたという面がある。小回りコースのダートらしく、勝ち馬の大半が4コーナーで3番手以内につけていた。 |
■タイム分析 |
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R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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1R | T1200 | 良 | ルチアーナミノル | 牝2 | 未勝利 | 1:08.2 | -1.4 | ± | -0.6 | -0.8 | 106 | ○ | B | C | ||
5R | T1800 | 良 | ヴェロックス | 牡2 | 新馬 | 1:48.7 | -0.3 | -0.8 | +0.2 | -1.3 | 98 | ○ | C | C | ||
6R | T1200 | 良 | ディーブラッド | 牝2 | 新馬・牝 | 1:09.2 | -0.6 | ± | +0.2 | -0.8 | 98 | C | D | |||
7R | T2000 | 良 | マセラシオン | 牝3 | 未勝利 | 1:59.1 | -1.7 | ± | -0.3 | -1.4 | 103 | C | D | |||
9R | T1700 | 良 | サラキア | 牝3 | 青島特別500 | 1:39.5 | -1.3 | ± | -0.1 | -1.2 | 101 | C | C | |||
11R | T2000 | 良 | トリオンフ | セ4 | 小倉記念H(G3) | 1:56.9 | -0.9 | -0.6 | -0.1 | -1.4 | 101 | C | C | |||
12R | T1200 | 良 | ジョイフル | 牡4 | 筑紫特別500 | 1:07.4 | -1.1 | ± | -0.3 | -0.8 | 103 | B | C |
R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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2R | D1000 | 良 | アンティグラビティ | 牝3 | 未勝利 | 0:59.0 | ±0 | ± | +0.2 | -0.2 | 98 | C | C | |||
3R | D1700 | 良 | エイシンレーザー | 牡3 | 未勝利 | 1:46.2 | -0.1 | ± | +0.2 | -0.3 | 98 | C | D | |||
8R | D1700 | 良 | ダノンプレシャス | 牡5 | 500万下 | 1:45.4 | +0.2 | ± | +0.5 | -0.3 | 95 | D | C | |||
10R | D1700 | 良 | ディグニファイド | セ6 | 天草特別1000 | 1:45.4 | +1.0 | ± | +1.3 | -0.3 | 87 | E | D |
逃 | 先 | 好 | 中 | 追 | マ |
■ワンポイントアドバイス |
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オルフェーヴル産駒の1勝目 |
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3月にこのコーナーで3歳の3月・4月に勝ち上がる馬が多い種牡馬を取り上げて、オルフェーヴル産駒にもその気配があると述べたが、どうなったのか?という検証をする。 まず表をご覧いただくが、この表は現3歳世代の新馬戦・未勝利戦に限ったモノ。やはり3月に多く勝っていて、4月は2着が多いがあまり勝てなかったが、5月・6月の勝率が高い。1勝目が遅い種牡馬の産駒というのは、1勝目が遅くても勝ち上がれば続けて好走する事が多い。3月に5戦目で勝ち上がったレーヴドリーブは続く500万も連勝した。6月に3戦目で勝ち上がったダノンフォワードは、次の500万はハイペースの逃げで4着だったが、昇級2戦目にアッサリ勝った。この手の晩成タイプの産駒が多い種牡馬の場合、産駒の1勝目が遅いからと言って、昇級後に軽視すべきではないというのが、馬券作戦の1つになる。だがしかし、オルフェーヴル産駒のこの勝ち上がりが遅いという傾向が、今後も続くかどうかは今のところ不明ではある。と言うのも、社台スタリオンステーションだが、社台グループの大物種牡馬と言うのは、2年目の産駒でガラッと傾向が変わる事がある。恐らく種牡馬別の育成手法が確立されるんだと思うが、この件は来週取り上げる予定。 |