Victory Road

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2018/09/08 (土)
2018年4回阪神1日目

■馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒1からマイナス0秒9への変動、日曜がマイナス1秒0からプラスマイナスゼロへの変動だった。
 台風21号の影響で、先週火曜に59ミリの雨。さらに週末は近畿地方を襲った集中豪雨で、金曜・土曜で計132.5ミリの雨量を計測した。土曜は重発表。開催中も細かい雨が降ったり止んだりで、最終レースから本格的な雨になった。これは日曜も同様で、1つ回復して稍重からスタートしたが、降ったり止んだりが続いて、9R以降は激しく降り出した。馬場発表も11Rから重に悪化している。それでも開幕週で、元の野芝自体がしっかりと根付いていて、土曜はマイナス1秒1と速い時計の出やすいコンディションが保たれていたが、後半の10R・12Rと0秒1ずつ時計を要して行った。日曜も同じ。マイナス1秒0から始まって、中盤の7Rでもマイナス0秒9に止まっていたが、流石に後半は掛かって行って、10Rでマイナス0秒5、11RのセントウルSが一気にプラスマイナスゼロまで時計が掛かって行った。脚質的には雨も後ろも五分。悪化して行った日曜後半も内を避けるようなコース取りは見られなかった。これは開幕週だけに当然でもある。3日間競馬の今週までがAコース、後半2週はBコースだが、雨の影響さえなければマイナス1秒後半の高速馬場に戻ると思う。
ダート
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒7からマイナス2秒0への変動、日曜がマイナス2秒0からマイナス2秒3への変動だった。
 金曜から雨で土曜のダートは不良発表。ただ、水が浮いている程ではなかった。馬場差はマイナス1秒7から始まって小雨が降ったり止んだ利が続いて、徐々にさらに速くなって行った。日曜は芝同様に1つ回復して、重発表からスタート。本格的に降っていた12Rは不良となった。土曜同様に日曜も変動。土曜の最終的な馬場差マイナス2秒0からスタートして、午後はマイナス2秒2、12R時にマイナス2秒3になった。脚抜きが良いからと言って、前が止まりにくいという事はなくて、土日を通して差しが決まっていた。
馬場差一覧

■タイム分析
2018/09/08 (土)  芝=-1.1 → -0.9
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML
2R T1800 ファクトゥーラ    牝2 未勝利 1:49.1 +0.5 -0.8 +0.7 -1.0 93   D C
4R T1600 ロードマドリード    牡3 未勝利 1:34.2 -1.0 ± -0.1 -0.9 101   C C
5R T1600 シャドウエンペラー    牡2 新馬 1:35.7 -0.5 ± +0.4 -0.9 96   D C
8R T2000 レッドストーリア    牝4 500万下 1:59.9 -1.0 ± +0.1 -1.1 99   C E
10R T1800 クリノヤマトノオー    牡4 野分特別1000 1:47.4 +1.0 -0.9 +1.0 -0.9 90   SL D
12R T1400 メイショウモウコ    牡4 500万下 1:20.8 -1.2 ± -0.6 -0.6 106   B C

2018-09-08 (土)  ダ=-1.7 → -2.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML
1R D1400 フォートワズワース    牡2 未勝利 1:25.3 -1.1 ± +0.2 -1.3 98   C D
3R D1800 プラチナアッシュ    牡3 未勝利 1:52.6 -1.5 ± +0.3 -1.8 97   C D
6R D1200 セパヌイール    牝3 500万下・牝 1:10.9 -1.4 ± -0.2 -1.2 102   C D
7R D1800 アロマティカス    牡4 500万下 1:52.2 -0.9 ± +0.9 -1.8 91   E D
9R D2000 タガノグルナ    牡4 鳥取特H1000 2:03.5 -2.1 ± ±0 -2.1 100   C D
11R D1400 メイショウウタゲ    牡7 エニフS 1:22.2 -0.8 ± +0.8 -1.6 92   E C

         

■ワンポイントアドバイス
新種牡馬ダンカーク
 夏競馬が終了した段階の新種牡馬ランキング首位はジャスタウェイ。産駒はJRAで9勝を挙げて、2歳戦の総合ランキングでもロードカナロアに次ぐ2位につけている。ジャスタウェイは産駒数も多くて、競走馬としても一度は世界ランキング1位になるなど、今年の新種牡馬の中では卓越した存在ですから、これは当然と言えば当然。また、これに続く新種牡馬が今年少し低調なだけに、余計にジャスタウェイが際立っている。そんな中、離されてはいるが、夏開催終了時点で産駒3頭が3勝を挙げて、新種牡馬としては勝ち鞍で2位いるのが、アメリカ産のダンカーク。今回はそのダンカーク産駒の傾向に触れてみたいと思う。
新種牡馬ダンカーク
 3勝は芝1200mで2勝、1600mが1勝。新馬勝ちはなくて、全て2戦目から3戦目のもの。この中でガトンは、ダート1800mの新馬戦で1番人気となったが、3秒6差の8着と大敗。次走新潟芝1600mでは6番人気と人気を落としていたが逃げ切り。芝で一変した。同様に福島ダート1150mの新馬戦で1番人気のマイネルアルケミーは2秒3差の7着に敗れたが、2戦目は芝1200mで8番人気ながらタイム差なしの3着に踏ん張った。そして秋開催に入って、先週の日曜中山1R芝1200m戦を逃げ切った。
 ダンカークはアメリカのダートでGI2着2回、芝の経験は1度もなくて父がUnbridled's Song、母の父がA.P. Indy、祖母の父がAlydarと血統もダート寄り。それだけにダート戦で人気になるのもうなずけるが、これまでの産駒の特徴から芝向きは確かで、ダートから芝に変わって馬券の旨みがあるのを記憶しておきたいと思う。距離は短距離から中距離まで万能。東京芝1800mの新馬戦でアガラスの2着だったシークレットランという馬もいた。短距離に限ることはない。

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