2018/09/16 (日)
2018年4回中山4日目
■馬場コメント |
---|
芝 |
---|
先週は3日間開催だったが、芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒1、日曜がマイナス1秒3からマイナス1秒5への変動、月曜がマイナス1秒5からマイナス1秒3への変動だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒台だが、先週は雨の影響もあって、数値が水準 方向に動いた。 週初めに降った雨は木曜までには乾いたが、金曜夜から土曜朝にかけて雨が降った。また競馬開催中も少量の雨が降って、土曜は稍重発表。完全良馬場の開幕週よりは時計を要していたが、それでもマイナス1秒台には止まっている。土曜の馬場差は終日対象。日曜は土曜より回復した状態から始まって、レースを追う毎にさらに乾いて、高速寄りに近づいて北。月曜は日曜後半の馬場差、マイナス1秒5で進行していたが、12R直前に大粒の雨が降り出した。よって変動となり、12Rだけは2000m換算の数値でマイナス1秒3だった。 先々週と比較すると前に行った組の好走が多くなっていたが、これは主に展開面によるもので、脚質的な偏りや内・外の有利・不利はなかった。今週からの後半2週はCコースで行われる。 |
ダート |
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜と月曜はマイナス0秒8。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒8、日曜と月曜はマイナス0秒6だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値となっている。ただ、1800mは1週目より2週目の方が水準方向に動いたの対し、1200mはマイナス方向に動いた。 金曜夜からの雨に加えて、開催中も少量の雨。土曜は稍重発表だったが、朝の含水率は良馬場時に近かった。路盤の更新などで、高速に近かった先々週同様に、速い時計の出やすい馬場。ただ、時計の出方自体は先々週よりも標準寄りだった点は注意が必要。1200mは逆に開幕週よりも速くなっていた。日曜と月曜は土曜よりも乾いて水準に近くなり、中・長距離はマイナス1秒台を割り、1200mも土曜よりも0秒2だけ掛かっていた。脚質の偏りはなくて、中山のダートにしては追い込みも良く決まってはいた。 |
■タイム分析 |
---|
R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2R | T1200 | 稍 | ホウオウカトリーヌ | 牝2 | 未勝利 | 1:08.6 | -1.6 | ± | -0.8 | -0.8 | 108 | ○ | A | D | ||
3R | T1600 | 稍 | ヴィッテルスバッハ | 牡2 | 未勝利 | 1:36.2 | ±0 | -0.3 | +0.7 | -1.0 | 93 | D | D | |||
5R | T1800 | 良 | サルウェーテ | 牡2 | 新馬 | 1:51.4 | +1.0 | -0.9 | +1.4 | -1.3 | 86 | SL | C | |||
7R | T2500 | 良 | マスラオ | セ4 | 500万下 | 2:33.7 | -1.6 | ± | +0.3 | -1.9 | 97 | C | D | |||
9R | T2000 | 良 | オスカールビー | 牝3 | 汐留特別500 | 1:59.2 | -2.4 | ± | -0.9 | -1.5 | 109 | A | D | |||
10R | T1200 | 良 | ショウナンアエラ | 牡4 | 初風特別1000 | 1:07.9 | -0.9 | -0.1 | -0.1 | -0.9 | 101 | C | C |
R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1R | D1200 | 稍 | ケイゴールド | 牝2 | 未勝利・牝 | 1:12.7 | -0.4 | ± | +0.2 | -0.6 | 98 | C | D | |||
4R | D1200 | 稍 | オーヴォドーロ | 牝3 | 未勝利 | 1:12.1 | -0.5 | ± | +0.1 | -0.6 | 99 | C | D | |||
6R | D1800 | 稍 | シゲノブ | 牡3 | 未勝利 | 1:54.8 | -0.4 | ± | +0.4 | -0.8 | 96 | D | D | |||
8R | D1800 | 良 | ベディヴィア | 牡4 | 500万下 | 1:53.7 | -0.3 | ± | +0.5 | -0.8 | 95 | D | D | |||
11R | D1800 | 良 | ヒラボクラターシュ | 牡3 | ラジオ日 | 1:51.4 | -0.4 | ± | +0.4 | -0.8 | 96 | D | D | |||
12R | D1200 | 良 | ギンゴー | 牡5 | 500万下 | 1:11.5 | -0.4 | ± | +0.2 | -0.6 | 98 | C | D |
逃 | 先 | 好 | 中 | 追 | マ |
■ワンポイントアドバイス |
---|
今年の京都新聞杯組 |
---|
今年の京都新聞杯はタイムランクがB、メンバーランクがC。完全タイム差はマイナス0秒7であと0秒2速ければAランクだった。賞金加算に成功した1着ステイフーリッシュと2着アドマイヤアルバは日本ダービーに駒を進めて10着と9着。敗れはしたが、高レベルで激走した後の反動があったとも考えられる。ここで注目したいのは、その他の上位組が次走でことごとく勝っている点。
まず3着シャルドネゴールドは3回中京で1000万下を完勝。1600万に上がって先週土曜中山のレインボーSは2着だったが、スローペースで脚を余していた。 4着のグローリーヴェイズ、新潟の1600万下をBランクで快勝。無事なら菊花賞に直行の予定。 5着メイショウテッコンは3歳オープンの白百合Sを逃げ切った後、福島のG3ラジオNIKKEI賞も制した。 6着のユーキャンスマイル、新潟の1000万下をAランクで勝っている。 さらに17着のシンガリ負けを期したタニノフランケルまでもが、小倉の1000万下をBランクで楽勝した。 こうして見ると京都新聞杯組のレベルの高さに驚く。なお、月曜のセントライト記念にタニノフランケルを含めて3頭が出走して、全て着外だったが、これらは京都新聞杯でも着外で、今回人気もなかった。5着メイショウテッコンが既に重賞を勝った事に加えて、それぞれのレース内容に余裕があり、またランクも高かった事から取り上げた馬たちがオープンでも活躍できるのは確かだと思う。これらを今後につなげると共に、上位組ではステイフーリッシュ・アドマイヤアルバ・メイショウテッコンが今週の神戸新聞杯に登録がある。神戸新聞杯にはダービー1着馬・2着馬も登録があって、出走してくればさらにレベルは高くなるが、京都新聞杯組は1角崩しの穴馬として狙っていく価値はありそう。 |