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2018/09/22 (土)
2018年4回中山6日目

■馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒2からマイナス1秒6への変動、日曜がマイナス1秒7だった。まずはさかのぼって7日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナス1秒台だが、雨の影響度合いによって時計の出方が異なっている。
 月曜から金曜夜まで5日間連続して雨が降った。特に金曜は29ミリのまとまった雨で、土曜は1日を通して稍重発表だったが、朝の段階では重に近かった。午前中には雨がパラついた時間帯もあったが、天候は概ね良好。徐々に回復して行った。土曜の馬場差は変動。2000m換算で、前半がマイナス1秒2、中盤の5Rがマイナス1秒4、後半の9R以降がマイナス1秒6と速くなって行った。日曜は良馬場発表。気温も高くてマイナス1秒7と、開幕週の良馬場時により接近した。これは1日を通した数値。脚質的な偏りは基本的にはないが、Cコース替わりで内の馬の活躍が全般的に多かったと思う。最終週の今週もCコースが使用される。
ダート
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス2秒2からマイナス1秒9への変動、日曜がマイナス1秒2からマイナス0秒9への変動。1200m対象の数値は土曜がマイナス2秒0からマイナス1秒8への変動、日曜がマイナス1秒4からマイナス1秒0への変動だった。さかのぼって7日間の馬場差を確認しておくと、全てマイナスの数値で速い時計の出るコンディションだった日が多いが、特に6日目つまり先週土曜はかなりの高速馬場だった。
 雨の影響から土曜朝は不良に近い状態の重発表でスタート。含水率はゴール前が12.9%、4コーナー12.5%で、馬場の中の方に水分が多い状態だった。表面は水が浮いている状態ではなくて、その分だけ脚抜きが良くて、最も速い時計が出やすいコンディションになっていた。馬場差は変動。1800mはマイナス2秒2から乾いて行って、後半の10Rでもマイナス1秒9。1200mもマイナス2秒0からマイナス1秒8と、この開催1番の高速馬場になっていた。日曜は土曜よりは乾いて1800m・1200mともに水準方向に動いた。差しが届かない事はないが、土日ともに前の組が強かった。
馬場差一覧

■タイム分析
2018/09/22 (土)  芝=-1.2 → -1.6
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML
2R T1200 ヴァルドワーズ    牝2 未勝利・牝 1:09.4 -0.8 ± -0.1 -0.7 101   C D
3R T1800 コスモカレンドゥラ    牡2 未勝利 1:49.7 -0.4 -0.3 +0.4 -1.1 96   D D
5R T1600 ルガールカルム    牝2 新馬 1:36.5 ±0 -0.5 +0.6 -1.1 94 D C
9R T2500 プライムセラー    セ5 九十九里1000 2:31.7 -2.8 -0.6 -1.4 -2.0 114   A C
11R T1200 モズスーパーフレア    牝3 セプテH1600 1:07.0 -1.4 ± -0.4 -1.0 104   B C
12R T2000 ショワドゥロワ    牡4 500万下 2:01.4 -0.2 -0.7 +0.7 -1.6 93   D C

2018-09-22 (土)  ダ=-2.2 → -1.9 / 1200m=-2.0 → -1.8
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML
1R D1800 デルマルーヴル    牡2 未勝利 1:53.3 -3.1 ± -0.9 -2.2 109 A D
4R D1200 クレバージェット    牡3 未勝利 1:10.6 -2.0 ± ±0 -2.0 100   C C
6R D1800 ネコマヒカ    牡3 未勝利 1:53.7 -1.5 ± +0.6 -2.1 94   D D
7R D1200 スリーミニオン    牡3 500万下 1:10.6 -1.3 ± +0.5 -1.8 95   D D
10R D1800 アナザートゥルース    セ4 茨城新聞1000 1:50.5 -2.7 ± -0.8 -1.9 108 B C

         

■ワンポイントアドバイス
藤田菜七子騎手について
 今年でデビュー3年目となった藤田菜七子騎手が好調。6/24の3回東京終了段階で、既に9勝を挙げていたが、夏の福島・新潟の開催で8勝を上積みした。さらに秋の中山でも9/15に自身2回目の1日2勝をマークして、9/23終了現在で、今年の勝利数を19としている。8/25には通算勝利数を35として、JRA女性騎手の最多勝記録を更新した。これも記憶に新しいところ。昨年の暮れ、ある番組で藤田騎手に触れた際、「よく乗っているんだけど、逃げか追い込みか戦法が両極端。真ん中の位置から勝てるようになれば本物」と注文をつけた事がある。
藤田菜七子騎手について
 実際今年の19勝を見ても、8鞍が逃げ切りであり、6鞍が4コーナー8番手以降からの追い込み。残る5鞍は4コーナー3番手以内からの先行流れ込みだった。好位直後、あるいは中団からの差し切りは1つもない。もちろん差し馬を思い切りの良さとか、スタートの上手さで先行させて勝った例もありますし、追い込みが多いと言うのは追えるジョッキーの証明でもある。また19勝の内1番人気は1回だけ。4番人気以降の人気薄勝利が10鞍もあり、これはもう穴メーカーとしての面目躍如。人気を集める差し馬に騎乗する機会が、逆に言えば少ないという、これも差しの少ない要因と言えるんじゃないだろうか。
 1番感心したのは夏競馬最終週9/2の新潟3R3歳未勝利クラスのレースは、残り1開催しか行われない。言わば後のないレースで、4番人気のロマンスガッサンを勝たせた。この馬にはここまでズーッと騎乗していたが、前走の3着がハイペースを3コーナー2番手。少し早仕掛けでの敗走だった。その経験を糧にして、この時は3番手に上がると溜めを作って、仕掛けのタイミングを図っていた。そしてゴールで半馬身だけ抜け出す事に成功していた。コレを見て、よく勉強しているなと思いましたし、自分が希望する真ん中の位置からの競馬もたぶんできる。そう確信した。女性騎手と言うだけで、何かと注目されるでしょうし、大変だと思うが、これからもますます腕を磨いて頑張って欲しいと思う。ちなみに個人的には380キロ台の小さな牝馬、マルーンエンブレムとのコンビが大好物です。是非このコンビでやがて大きい所を狙ってもらいたいと思う。

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