2018/10/14 (日)
2018年4回東京5日目
■馬場コメント |
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芝 |
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先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒5、日曜がマイナス1秒2からマイナス1秒4への変動だった。ここまで5日間の馬場差を確認すると、全てマイナスゾーンの上、初日3Rを除けばマイナス1秒台となっている。 開催2週目の上、雨の影響がいくらか残って先週土曜日は2日目・3日目よりもやや時計が掛かっていた。さらに土曜深夜の雨で、日曜は稍重でスタートしたように、馬場差は土曜よりも水準方向に動いた。ただ、後半で乾いて行って土曜のレベルに戻って行った。いずれにしても、雨の影響を受けたのにも関わらず、マイナス1秒台という事で、速い時計の出るコンディションになった。続いて上位馬の脚質を見ると、逃げ切りは土曜1Rと日曜11Rだけ。スローになったからと言って、必ずしも逃げ・先行馬に有利だった訳ではない。ただし、日曜11Rに見るように、一時的に雨で馬場が稍重に悪化して、再び良に戻った日曜後半、馬場回復期に見られる先行・イン有利の傾向が強まった。全般に瞬発力勝負型の活躍が目を引いた。 |
ダート |
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がマイナス0秒8からマイナス0秒6への変動だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、開催初日は雨の影響により高速馬場でスタートし、乾くとともに水準に近づいて行った。そして先週土曜は水準レベルだったが、日曜は雨の影響でマイナス方向に動いた。 土曜は水準レベルだったが、深夜の雨で日曜は土曜よりも時計が出やすくなった。ただ、日曜後半は乾いて行って、前半と比べて少し時計は掛かっていた。次に上位馬の脚質を見ると、土日を通じて逃げ切りは1頭もおらず、健闘したのは緩やかなペースだった日曜6Rの2着馬ぐらい。馬場差の変動があって、高速決着が多かった中で、逃げ馬は苦戦を強いられ、その逆に差し・追い込み馬が不利になるレースが少なかった。これは先週の特徴と言える。 |
■タイム分析 |
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R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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1R | T1400 | 稍 | ヴァッシュモン | 牡2 | 未勝利 | 1:22.1 | -1.3 | ± | -0.5 | -0.8 | 105 | ○ | B | C | ||
3R | T1600 | 稍 | フォークテイル | 牝2 | 新馬・牝 | 1:36.8 | +0.4 | -0.8 | +0.6 | -1.0 | 94 | D | C | |||
4R | T1800 | 稍 | ラストヌードル | 牡2 | 新馬 | 1:49.9 | +0.4 | -0.9 | +0.6 | -1.1 | 94 | D | C | |||
8R | T1800 | 稍 | ペイドメルヴェイユ | 牝4 | 1000万下 | 1:48.1 | +1.1 | -0.9 | +1.4 | -1.2 | 86 | SL | C | |||
11R | T2000 | 良 | マウントゴールド | 牡5 | オクトー | 1:59.2 | +0.3 | -0.7 | +1.0 | -1.4 | 90 | SL | D | |||
12R | T1400 | 良 | チトニア | 牝4 | 神奈川新1000 | 1:21.1 | -0.6 | -0.5 | -0.1 | -1.0 | 101 | C | B |
R | 距離 | 状 | 勝ち馬 | 2着 | 性齢 | 条件 | 走破T | T差 | P補正 | 完T差 | 馬場差 | WL | TL | ML | 備 | |
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2R | D1600 | 重 | セイカヤマノ | 牡2 | 未勝利 | 1:39.7 | -0.1 | ± | +0.7 | -0.8 | 93 | D | E | |||
5R | D1300 | 重 | アーバンイェーガー | 牡4 | 500万下 | 1:17.2 | -1.3 | ± | -0.6 | -0.7 | 106 | B | D | |||
6R | D1600 | 重 | マーガレットスカイ | 牝3 | 500万下・牝 | 1:38.2 | +0.2 | ± | +1.0 | -0.8 | 90 | E | D | |||
7R | D1400 | 重 | ドリュウ | 牡3 | 500万下 | 1:24.5 | -0.4 | ± | +0.2 | -0.6 | 98 | C | D | |||
10R | D2100 | 稍 | パルトネルラーフ | 牡5 | 赤富士H1600 | 2:09.6 | -0.8 | ± | ±0 | -0.8 | 100 | C | C |
逃 | 先 | 好 | 中 | 追 | マ |
■ワンポイントアドバイス |
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母の父ロックオブジブラルタル |
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前回このコーナーではタイキシャトルについて、母の父としての影響力について述べたが、今回はさらに掘り下げて見て他の種牡馬にも触れてみたいと思う。
まずタイキシャトルだが、母の父の方がパッと見た感じ良い成績。スペシャルウィークはまぁ大きな差はないという感じはあるが、その下のロックオブジブラルタルを見ていただくと、かなり差が出ている。 まずタイキシャトルだが、タイキシャトル産駒のJRAGI勝ちは2頭いてメイショウボーラーとウインクリューガーだが、母の父としてストレイトガール、それからワンアンドオンリー、それからレーヌミノルの3頭で、GIをのべ5勝している。種牡馬としてよりも、母の父としてのインパクトの方が強い感じがする。 次にスペシャルウィークだが、産駒のGIは8勝しているが、その内6勝はブエナビスタ。他はシーザリオとトーホウジャッカルで、実質は3頭。ところが母の父としては、ディアドラがいる。そしてリオンディーズ・クラリティスカイ・エピファネイアの4頭でGIを5勝している。 そして私が今一番注目しているのはロックオブジブラルタルで、ロックオブジブラルタルは2000ギニーなどを勝ったアイルランドの名馬で、種牡馬としてはデインヒルの後継馬だったが、日本での重賞勝ち馬はエイシンオスマンだけ。しかし、母の父としては、ミッキーアイルの6勝、ミッキーアイルはその内GI2勝だが、そのミッキーアイルを筆頭に平地の重賞を11勝挙げている。そして、今週の菊花賞にジェネラーレウーノとグレイルの2頭が出走する。これら2頭の菊花賞での血統的な評価は、私はちょっと微妙だなと考えているが、いずれにしても母の父としてロックオブジブラルタルの影響力の強さは見逃せないと思っている。是非コレを先んじて注目して馬券に活かしてもらえればなぁと思う。 |